2017年12月23日
アトリエキュダンは、紙媒体にこだわらない新しいコミックの形を追求するべくワタクシ清水一狼が2000年11月1日より17年間運営し続けてきました。
しかし1年ほど前から描くページ数が減りつつけ、それでもなんとか毎月新話を公開してきましたが、今年10月14日を最後に11月は更新なし、今月12月も更新予定はありません。17年間続けてきた毎月の更新はついにストップしてしまいました。
これはひとことで言うと、私のマンガへの情熱が失われてきた事につきます。もうなんか描けない。「東京出てきたら車田正美先生のアシスタントに紹介するよ」という週刊少年ジャンプ編集者の冗談を真に受け、1991年4月に上京したとたんその編集者に「才能ないからあきらめな」の一言でスタートしたマンガ人生でした。その当時はこの野郎と思ったものでしたが、正直言ってその編集者の言ったとおり、そもそも自分には面白いマンガを描き続ける才能などこれっぽっちもないと言う事はとうの昔に自覚していました。にもかかわらず意地だけでズルズルと続けてしまった結果です。
なのでもうやめます。意地だけで続けるなんて苦痛でしかありません。ダラダラとクオリティーの低い作品を描いててもしょうがない。といってもこのサイトは閉鎖・削除はしないで残しておきますけど、またそのうち描きたいなと思い直す事があるかもしれません。そしたら自己満足でまたなんか描くかもしれません。でも20年以上続けてきた「漫画家」での青色申告は来年で最後になると思います。再来年からはたぶん「空手家」で申告するかな。
1992年5月にこの世界にデビューして26年間、そしてアトリエキュダンがスタートして17年間、本当にありがとうございました。アトリエキュダンを支えてくれた読者のみなさんには一生感謝してもしきれません。
清水一狼