閉鎖系漫画!
ある殺人犯を追った刑事が突如謎の島へ漂着した。他にも何名かの人間が漂着していたがなぜここに来たかは誰もわからない。ところが謎の予言版が発見され、そして次々と謎の死をとげていく!!!犯人は誰か?予言の意味とは?島の正体は!?閉ざされた島で展開する閉鎖系SFミステリー漫画!!→今すぐよむ
初めて出版社へ"持ち込み"
「デリーシャス」以来およそ3年ぶりの新作短編です。タイトルは「無人島」。新作と言ってもこの作品は1990年の5月ごろ、つまりもう16年も前に書いた作品なんですが、今はやりのアメリカのTVドラマ「LOST」にネタが似てるということで思い出し、思い切って出しちゃいました。この作品をかいた当時は京都で大学4年生でしたが、ゴールデンウイークを利用して東京に来てこの作品を恐れ多くも週刊少年ジャンプにもちこんだのでした!(600万部の時代でしたよ) ところがその編集者がいたくこの作品を気に入ったらしく(ように僕には見えた)、以後通信費や電話代などは全部向こう持ちでやりとりが続き、そのうち「上京してきたら車田正実先生のアシスタント紹介するよ」という展開になりました。が・・・・その後の展開はスタッフのページに書いてある通りです・・・・・・。とにかくこの作品はその後の僕の人生にとってきっかけとなる一作です。B4サイズの原稿をB5に縮小コピーしたものしか残ってなかったからちょっとみにくいかも。
しかしこの「無人島」、いくら16年前とはいえ、セリフまわしがきてますねー。「ムム」とか「うわっ」とか「ギャーッ」「や・・・ら・・・れ・・た・・・・」とかバキューンとか、スゴいです。絵柄もどうみても20年はずれてる・・・・まあそこは承知の上だったんですけどね。当時はGペンを使ってたんですがこういう絵ならGペンでも描けるんです。というかこういう絵にしかGペンだとならないし、こういう絵をGペンで描くのが楽しかったんです。その後"今ふう"の絵に矯正しようと、ペン軸をいろいろ変えたり太さや長さを変えたり重りをつけてみたりと奮闘しました。紙も何種類も試してみましたが、結局結論はGペンを捨てることでした。今はPIGMA GRAPHICというミリペン(0.05ミリから1.0ミリまで)というのを使ってます。紙は90gの上質紙です。新宿か池袋の世界堂に時々出没してます。(2007年1月24日)
「無人島」のスマホ対応の作業をすすめている最中にあらためてこの作品よんでて気づいたのですが、9ページの主人公の刑事のセリフに「悪人を追いつめ・・・」というのがあります。今は悪人ではなく「敵を追いつめ・・・」にしたい所ですがあえて製作当時のまま変更しないようにしてます。(2014年02月27日)