「私は・・・小説家なんだ!」
何もかもが漫画化されてしまった某国。国民の圧倒的支持を得た漫学党党首石林正太郎が首相の座につくと、いよいよ文学界と思想への弾圧が始まった・・・・・。小説家柳生文字書左衛門と反体制一派の行く末は・・・・・!!ありえない系SFマンガ!!→今すぐよむ
★新しい作風にチャレンジした作品
この作品は1991年の8月から10月頃、「君才能ないから・・・・」事件以後二作目にかいた作品です。二作目?一作目は恥ずかしいので絶対公開しません。しかしその作品にはサムライギャルのオヤジキャラのやっちゃんの原型が登場してますが。で、この漫画大帝国は、作風を変えようと思い、4畳半一間の貸間で、ほっそい線でフリーハンドでこまごまと描き込んだので二ヶ月もかかったのですが今見たらべつにたいしたことないですね。それよりもセリフの多さにびっくりです。ちょうどあの頃映画の脚本の研究もしてたせいだと思いますが、今はこれ、できない。というより今は逆にとにかくセリフを極限まで減らそうとしてるのでやらんようにしてます。ただコマが小さいとはいえ、これだけのストーリーをよく30ページでまとめたな、というのは今でもなかなかだなとは思います。当時のモーニングでは却下されましたがマンガアクションに持ち込んだらボツだが27000円の原稿料をなぜかいただきました。憲兵の「めくらか」のセリフが「これはダメだよ」ってモーの編集者が言ってたのを覚えてます。この作品の後かいたのがスリーバントですが、漫画大帝国でこまごま描き込むのに疲れたので明らかに手を抜いてますね。漫画大帝国では真夏のさなか整備される前の横浜赤レンガ倉庫や昭和20年以前の東京の建物や車やその他資料とかけっこう取材もした一方、スリーバントの方はお茶の水のスポーツ店に行って野球用品のカタログもらってきたぐらいですよ。しかし採用されたのは手抜きした方です。ところで木造土壁の刑務所って無茶ですね。(2013年7月15日)